オプナス

鍵のメーカーというとミワやカバ、ゴールなどが思い浮かぶと思います。

これらのメーカーと比べると多少マイナーですが、独自の路線を進んでいる鍵メーカーとしてオプナスがあります。

オプナスは便利で独自性があり、デザインにも優れた鍵を製造・販売している国内メーカーです。

今回はオプナスの製品からご家庭にもぴったりの商品を紹介します。

その名も「メモリス」です。

メモリスは鍵を盗難してしまったり、紛失してしまった場合に自分で簡単に鍵交換できる鍵です。

メモリスには三種類の鍵がついてきます。子鍵とチェンジキーとマスターキーです。

子鍵が一般的に建物の鍵として使用するものになります。購入した時に3本ついてきます。

チェンジキーは子鍵を紛失してしまった時に以前の鍵を使用できなくするために情報をリセットするものになります。鍵を紛失したらこのチェンジキーを鍵穴に刺して右に180度回します。その後新しい子鍵をさして180度戻して抜くとこの鍵が新しい鍵として登録されます。

前の鍵が盗まれたり他の人に拾われてしまっても悪用される心配はありません。ディンプルキーなので防犯性もばっちりです。

 

CP認定錠

カギの中でも特に防犯性の高いカギとして「CP認定錠」というものがあります。

これは警察から防犯性の高い建物部品として認められた鍵のことをいいます。

CPマークというマークがついているものがこの「CP認定錠」です。

警察と民間企業の合同会議によって防犯性が高いと認められています。ピッキング性能はもちろん、サムターン回し対策やこじ破りなどの不正解錠の厳しい試験にクリアしたものだけがこのマークをつけることができます。CP認定されるためには侵入に5分以上を要するのが条件となっています。

CPマークがついているのは鍵だけではありません。ドアやサッシ、シャッターやガラスなどについていることもあります。

CPマークとは「Crime Prevention」(防犯)の頭文字をとって付けられた名前です。

型式認定された錠前は財団法人全国防犯協会連合会が交付する青いマークをつけることができます。この認定の有効期限は型式認定された日から3年間が期限となっています。

交換用のシリンダーには赤色のマークが同封されます。シリンダーを交換した後に作業員がこのマークを彫込錠の場合にはケースのフロント部に、面付錠だったら錠ケースの側面やデッドボルトの上などの見やすい位置に貼ってくれます。

 

CP認定錠は美和ロックやKABA社などが製造している鍵に付いていることが多いです。

有名なところでいったらKABAのカバスターネオなどのシリーズでしょうか。

ピッキングに強いのはもちろん、サムターン回しの対策もしていてこじ破りにも時間がかかる丈夫な鍵なのでこれひとつつけるだけでもかなり防犯性が高くなります。

現在ついている鍵にプラスして補助錠として取付けるのがおすすめです。

外から確認

外出した後に鍵をかけたか心配になってくることってありませんか?

一度不安になると鍵をかけなかったような気がしてきてしまって家に戻ってみる・・・なんていうことを良くしてしまう人にとっておすすめのアイテムが有ります。

 

携帯電話を使って家の施錠を確認することができる「ケータイホームシステム」というものが開発されています。きちんと締めているかどうか確認して安心することができます。

これはキーレスエントリーシステムに近いもので買い物をするときに携帯電話をかざして買い物をするように、玄関のリーダーに携帯電話をかざせば開錠や施錠をすることができるのです。わざわざ鍵を持ち歩く必要はありません。システムに対応できる機種は限られていますが鍵を持ち歩くのが面倒と感じる人にはおすすめです。

ただし、安全のために遠隔操作での開錠はできなくなっています。締め忘れた際にはインターネット回線を使用して遠隔操作で施錠することが可能です。

 

他にも便利な機能がたくさんあります。

例えば夫婦共働きの家庭で帰るのが遅くなる時には子供が帰ってきたかどうかをメールでリアルタイムに確認することができます。

また、長期間家を留守にする時には遠隔操作で家の出入り口の照明を操作することができます。電気代がもったいないと思うのであれば消しておけますし、防犯のために留守宅と思われたくないのであれば照明を点灯することが可能です。シャッターの開け閉めも可能です。急に帰れなくなった時などにも安心ですよね。

 

留守の間に来客があった場合にはモニターに映った映像をリアルタイムでメールで送信してくれます。知り合いが来たなら連絡することができますし、不審者が映っていた場合にはご近所や警察などに連絡して対応をすることができます。

色でわかる

出かけた先で鍵をかけたかどうかわからなくなって不安になるということはありませんか?

しっかり鍵をかけたことが目でみて確認できたらわかりやすいですよね。

 

最近では鍵をかけたことを色でお知らせしてくれる製品が発売されています。

「締め忘れお知らせキー」と言われるもので、鍵をかけると手持ち部分の表示がオレンジになり、鍵をあけるとそれが黒になります。色がついていれば鍵をかけた、ということがはっきりわかるのでお年寄りや子供にとっても簡単に使うことができます。

 

この鍵は電池で動いているわけではないので電池交換などの手間や維持費もかかりません。

 

また、この「締め忘れお知らせキー」にはさらに便利な機能がついています。

万が一鍵を紛失したり盗難にあってしまったという場合には簡単に自分で鍵交換することができます。

紛失した鍵の専用チェンジキーを使えばシリンダーがリセットされるのでその後新しく購入した鍵を入れて回せばこれまで使っていた古い鍵は使えなくなります。

 

鍵を鍵穴にさしてまわすだけ。これだけで鍵交換が完了しますので業者さんにお願いする必要もないのです。

 

この鍵の仕組みは自動販売機の鍵にも採用されています。

自販機の飲み物を納入する際に業者さんはたくさんの自販機を回る必要があります。自販機を開けるときに業者さんはひとつひとつ別々の鍵を持ち歩いているわけではなくすべての自販機を開けられるマスターキーを使っています。

しかし、このマスターキーを紛失してしまうとすべてのシリンダーを交換しなくてはいけないので大変な労力がかかります。

そのため、ひとつのチェンジキーさえあれば元の鍵を使えなくできる技術が生まれたのです。

「締め忘れお知らせキー」の技術はこれを元に積水ハウスとオプナスが共同して開発したものだそうです。

補助錠

玄関は一番鍵を厳重にしておく必要があります。

しかし、鍵がひとつだけしかついていなかったら防犯性に限度があります。

最近では鍵をひとつではなく二つ以上取付けるのが常識になっています。メインの鍵である主錠と補助錠を取付けることで単純に考えても侵入に手間と時間がかかるので空き巣を退けることができるはずです。二箇所ともロックされているのを確認するとそれだけで空き巣は侵入を諦めると言われています。

 

しかし、実際のところ、補助錠がついていても外出時にしっかり両方の鍵をロックする人は少ないようです。

二箇所施錠するのはどうしても面倒に感じてついひとつだけしか鍵をかけずに外出してしまうそうです。

ふたつ鍵がついているのを見ただけで泥棒は侵入を諦めるとも言われていますが、最近の泥棒は無施錠かどうかまで確かめているので補助錠もロックされていない飾りだと簡単に見破られてしまいます。

 

鍵を二回かけなくてはいけないめんどくささを解消するための鍵として、一回のロックで二つの鍵を施錠してくれる製品もあります。

「1アクション2ロック玄関錠」などと呼ばれるものです。

機能はとてもシンプルで、メインの上の鍵を締めればそれと同時に下の補助錠も連動して締めてくれるのです。

荷物を抱えていたり子供を抱っこしている時でも上の鍵を回すだけで補助錠がロックできますので利便性がとても高いですよね。面倒くさいからいいやと思っていた人にはおすすめの鍵です。

 

この製品は電気を使って連動しているわけではないので停電した時にも使うことができます。

外側から鍵をかけたときだけではなく、内側からサムターンを回してロックした時にも2ロックできますのでいつでも防犯性がバッチリで安心ですね。

ガラス破り

侵入手口で一番多い方法はなにかご存知ですか?

実はガラス破りが一番多いと統計で出ています。

普通、ガラスを割ると音が大きいのでまわりにバレてしまうため、泥棒はそのような手口を使わないのではないかと思われる人も多いかもしれません。

しかし、鍵のある一部分だけを割ればそこまで大きな音は立ちませんし、仮に近所に聞こえたとしても最近は近所づきあいが少なく、何かが起きても無関心でいる人が多いので見に行ったり通報したりするということも起きないようです。

 

ガラス破りに対抗するためには防犯合わせガラスを使うのがいいでしょう。住宅以外にも公共施設などで採用されている丈夫なガラスです。ハンマーで割ろうとしてもそう簡単には割れません。小さなお子様がいるご家庭にも安心ですね。

 

また、強化ガラスというものも販売されています。戸建住宅にも使われている網入りガラスのようなものです。

一見すると丈夫そうにおもわれるのですが、これは割ろうと思えば割れてしまうものです。元々は防火を目的として作られたもので、火災でガラスが割れたとしても落下しづらく、近隣からの延焼も防ぐことができるガラスで、防犯目的ではありません。もしろん、強化とついているだけあって一般のガラスに比べて3~5倍程度の強度ではあります。割れても刺さりにくいということで車のサイドやリアガラスに採用されています。

 

防犯用に作られた防犯合わせガラスならハンマーでたたいたくらいでは割れません。力をいれて割ったとしても日々が入る程度で穴はあきません。